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WHO'S AT THE BAR

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きっかけをくれる一杯 ボンベイ・サファイア コリンズ 爽快なソーダの泡のなかに立ち上る、詐害あの豊潤な香り。広がる新しい世界は、飲む人のインスピレーションを鮮やかに刺激します。心躍る予感と、洗練された味わい。シンプルなのに奥深い、ボンベイ・サファイア コリンズを、あなたに。

フラワーアーティスト 東信さん vol.3
消えていくもの、でもそのあとに確かに残るものを

May 6, 2010

フラワー・アーティスト東信さんをお迎えしての『WHO’S AT THE BAR』、三回目となる今回は、東さんが植物の魅力に惹かれたその理由について伺います。

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−−東さんはどのような経緯で、フラワー・アーティストの道に進まれたんでしょうか?
東:特別な、何かきっかけのようなものがあったわけではないんです。僕はもともとバンド・・・音楽をやっていて。ある時、音楽では喰っていけないなと思って、わりと唐突に花屋になろうって決めたんですね(笑)。


−−唐突にお花屋さんに!!(笑)
東:まあ、ずっとバイトでね、お花屋さんで働いてはいたんですけれども。で、花のほうを本業にしてみようとなって、独立して。

−−どこかで学ばれたり、どなたかに師事されたりということなく、ですか?
東:そうですね、完全に独学です(笑)。花屋になって12年ですが、ようやっと最近になって、自分の納得のいくものが少しずつでも作れてきたかなあという実感があるかなあ。でもやっぱり、今でも学ぶことばかりですね。

−−お花屋さんでバイトをしていたという関連はあるにせよ、音楽の世界からフラワー・アレンジメントの世界というのは、180度の転換といってもいいと思うのですが…。
東:でも、意外と結構、共通点はあるんですよ!どちらも “消えてなくなってしまうもの”…花と同じで、音楽もまた僕にとっては瞬間的なもの、残しておけないもの、なんですよね。

−−ああ、なるほど!
東:音楽は、録音という形にすれば何度も聞き返すことは可能ですが、ライブ演奏のグルーヴ感や熱、それによるプラスアルファの感動といったものまでは、なかなか留めてはおけない。花もそうで、写真にとったり映像に残したりはできるけれども、それでは伝えきれないものがたくさんある。

−−桜などでも、日本人は「花が散ることの美しさ」というものも深く愛してきた歴史がありますよね。
東:永遠というわけにはいかなくて、美しい時はほんのひとときで。でも、それが虚しい、悲しいというんじゃなく、そうやって後に残せない、消えて形に残らないからこそ、心に確かに刻まれていく感動が、音楽にも花にもあると思うんです。僕はそういう世界観のものが好きなんでしょうね。

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−−他に、花と音楽に感じる共通点ってありますか?
東:そうですね…共通点というか、これは僕が音楽をやってたからかなと思う点があって。それは、フラワー・アレンジメントにも「耳の感覚が大事」っていうことなんです。

−−耳?聴覚が、ですか?
東:ええ。花はやっぱり生き物ですから、温度や湿度、光の加減なんかでも見え方が全然違ってきてしまうんですね。できるだけ同じ環境を保てるようにはしていても、頭で考えたアイデアをそのまま具現化するだけ、目に見えるものだけで作ろうとしてしまうと、なんだかしっくりいかないときが多いんです。そんなとき、耳をすますと、微妙な違和感に気づけたりする。

−−見た目だけでは作らない、というのは前回の「香り」についてのお話でも出ましたが…さらに、耳、ですか!
東:何か具体的に音が聞こえてくるわけではないし、嗅覚以上に感覚的な話になってしまうので、なかなかうまく説明はできないんですけど。でも、フラワー・アレンジメントというのは、けっきょく自分と花との対関係の中で作り上げていくものなので…。「耳でとらえる」というのは、自分の全感覚で花の一番良い時、一番美しいタイミングを、花との対話によってくみとっていく、ということの表れなのかなって。

−−耳は、バランスを司る器官でもありますから、音を聞くだけじゃない、そういった見えない感覚がそなわっているのかもしれないですね。
東:ああ、それは言い得て妙ですね。リズム、バランス、タイミング。そういうものは、花にとっても、音楽にとっても重要ですから。

−−それにしても、音楽と花にそんな共通点があるとは、思いも寄りませんでした。
東:消えていくもの、それでも確かに残るもの。そういうものが、僕はきっと好きなんですね、もともと。性格的に、飽きっぽいから、移り変わるものに惹かれるのかもしれませんけど(笑)。

−−でも「飽きっぽい」ということは、常に新しいもの、そのとき面白いと思うことに敏感だということも言えますよね。前にお話にでた、イギリスの特徴にも近いものを感じます。
東:あ、そういえば僕、音楽的にもイギリスにはすごく愛着があって、パンクロックやUKロックには憧れがあったし、実際すごく影響を受けたんですよね。だから、フレッドペリーのキャンペーンのお話は、そういう意味でも凄く嬉しかったんですよね!

−−憧れの人から認めてもらえたみたいな(笑)。でも、そうやって、一見つながりのないようなことでも、すべては後々つながっていくんですね。まさに「運命の輪」というような。
東:やっぱりそれも「循環」ですよね。花や命と同じ、ひとの想い、出逢いというというものも巡っていくのだなと思います。


終わってはまた生まれていくことを繰り返していく命。儚いようにみえて、力強い生命力がそこにはあります。『WHO’S AT THE BAR』第三回、深くしみじみと心にしみわたるお話、いかがでしたでしょうか?次回はいよいよ最終回。東さんの作品に対する想いを引き続きおうかがいします。お楽しみに!


取材場所:BAR RAGE銀座プラーザ店

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