TV・メディアで多方面に活躍中のLiLiCoさん、三回目のご来店です。今回は、バーとの出会いは人との出会いと同じ、とおっしゃるLiLiCoさんが何より大切にされているという、とあるバーについて。故郷を遠く離れて日本でお仕事をされているLiLiCoさんの、「第二の家」だというバーとの素敵な関係についてお伺いします!
−−前回ご来店いただいたときには、「理想のバー」のお話をお伺いしたのですが。LiLiCoさんにとって家や家族と同じ存在とおっしゃる、そのバーについてのお話をお聞かせいただけますか?
LiLiCo:そのバーとは、もう随分長く10年以上の付き合いになりますね。私にとって家と同じかそれ以上。お店の人とは、本当にファミリーって感じですね。実際、自分の部屋にいるより、そのお店にいる時間のほうが長いんじゃないかな。短い時間でも、できれば行きたいって思っちゃう。
−−自分の家より長い、それは凄い!!
LiLiCo:先日も、家で原稿を書いていて、終わった時には12時を過ぎていたのですが、その時間から行って朝日とともに帰ったり(笑)。たとえ疲れているときでも、お店のみんなの顔がちょっとだけでも見たいな、って思う時があるんです。
−−お仕事と寝る時間以外はそのお店に
LiLiCo:実は、お店のソファで寝ちゃったりするときもあったりして。でもね、今日は行かないでもいいかな?ってときも、もちろんあるんですよ。そういうこともちゃんと言える関係だってところが、すごく私にとっては気持ちがいいんです。
−−ああ、それはとてもいいですよね。そういう点でも、気を遣わないでいられる関係というのは。
LiLiCo:そう、友だち同士とかでも「誘われちゃったら、断るの悪いな」みたいに思って、ちょっと無理したりするときがありますよね。些細なことではあるのですが、そういうことが疲れている時にはストレスのもとになったりもして。でもそのバーの人たちとは、一切そういうことはないですね。「今日来ない?」なんて話になっても、「うーん、今日はいいや、家にいよう」って、思うときは正直に断って。
−−バーの場合、他にお客様がいたりもしますし。
LiLiCo:でも私の場合、それはあまり気にならないんです。自分の知らないお客さんがいるときは嫌だから行かないとか、そんなことは全然。そういう他の常連さんとも自分から話しかけて仲良くなったりすることもありますよ。同じお店が好きってことは、フィーリングが近いってことだから、自然に仲良くなれますね。
−−ああ、なるほど!バーに求めるもののポイントが同じってことは、何を重要視するかの方向性も一緒ということですものね。でも皆さん驚かれるんじゃないですか、隣の席から話しかけてきた人がLiLiCoさんだったら!
LiLiCo:やけにフレンドリーで、誰だ?と思ったらLiLiCoだった、みたいな。でも、それまで何度かお店で顔を見ていて、お互いなんとなく知っている、みたいな感じの人が多いですけどね。誰彼となく話しかけてるわけじゃないです。自分の知らないお客さんが盛り上がっている時は、端っこで大人しく飲んでたりします。それはそれで、いつもと違って楽しいんです。
−−家族の、外の顔を見るような気分ですね。
LiLiCo:そうですね。アットホームな雰囲気のお店だといっても、無理にお店にいるお客さん全員で楽しくやりましょうって強要されることもないし、その時どういう気分で、どういうお酒を飲みたいと思ってるか全部わかってくれる。とにかく、私にとってはいつでも居心地がいいんですね。そのお店にいる時は、テレビや雑誌に出ているLiLiCoじゃなくて、素の自分でいられるんです。
−−そんな場所があるって本当に素敵ですね、羨ましいです。そんなバーに出会えたら、それはもう「一生もの」という気がします。
LiLiCo:一生もの、本当にそうですね。私にとっては何より大切な場所です。いろんな人に出会って、そのときはすごく仲良くしてても、いろんな事情や状況があって疎遠になったり別れることになったりってありますけど、この場所だけは、何がどんなに変わっても、ずっと変わらない。一生この気持ちは変わらないですね。
−−いつでもLiLiCoさんを暖かく迎えてくれる“HOME”なんですね。
LiLiCo:そう、たとえば新しく彼氏ができたときなんかには、そのお店に彼と一緒に行って、お店のひとたちみんなに会わせたりします。それで、あとからこっそり聞くんです、「彼、どうだった?」って(笑)。
−−彼氏の知らないところで最終的なジャッジが下されているんですね。時には反対されたりするんでしょうか?
LiLiCo:時には「うーん、前の人のほうがよかったかな」なんて言われたり。そのくらい彼らには何でも話せるし、何から何までわかってくれてる。実際私より私のことわかってくれているのかもしれません。
−−家族と離れて暮らしているLiLiCoさんにとって、そういう場所があるということは心の支えにもなるのでしょうね。
LiLiCo:そうですね、前にホームシックはずっとどこかにあるって言いましたけど、今は逆に、もしスウェーデンに帰ったら、そのお店が恋しくて逆に日本にホームシックになると思います。もうみんなのことが心配で心配で。
−−「みんなのことが心配」って、単なる「客とお店の関係」ではなかなか言えない気がします。
LiLiCo:そうですね。やっぱり家族だなあ、どこにいても、いつも心の同じ場所にある、みんなのことを思い浮かべるだけで、あったかい気持ちになれる。私にとってはそんなお店なんです。
LiLiCoさんを癒し、明日の活力をくれる、家族のようなバーとの出会い。こんなお店に出会えたら本当に素晴らしいですよね。LiLiCoさんをお迎えしての『WHO’S AT THE BAR』、次回はいよいよ最終回となります。お楽しみに!
取材場所:Bar 「GIA」