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WHO'S AT THE BAR

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歌手・タレント LiLiCoさん vol.1
“カワイイ”に惹かれて日本へ

November 4, 2009

TV番組「王様のブランチ」で映画コーナーを担当、“唄う映画コメンテーター”として活躍中のLiLiCoさん。雑誌・インターネットでの映画エッセイの連載も多数、LiLiCoさんといえば「映画」のイメージが強いですが、それはあくまで彼女の一面。スウェーデン人の父と日本人の母を持ち、18才のときに単身来日して以来、歌手・ラジオDJ・声優・エッセイストほか、その八面六臂の活躍ぶりは実にパワフル。元気におしゃれに人生を楽しむLiLiCoさんのライフスタイルは世の女性達の憧れでもあります。今回の『WHO’S AT THE BAR』では、そんなLiLiCoさんの魅力に迫ります!

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−−まずは、日本へいらっしゃったきっかけ、などをお伺いしたいのですが。歌手を目指して日本にいらしたのは18才のときということですが、スウェーデンも世界的に音楽でも知られた国ですよね、なぜ遠い「日本」だったのでしょう?もちろん、お母様が日本人だったというのは大きいのでしょうけれど。
LiLiCo:歌が好きで、「歌手になりたい!」って思ったのは4才ぐらいの時なんですけど、なぜそれが日本だったかといわれたら「アイドル歌手になりたかったから」ですね(笑)。

−−アイドル歌手!いわゆる、ファッション的な側面で?
LiLiCo:そうですね、アイドルのひとたちが着ている、ああいうフリルたくさんのドレスとかね、ああいう可愛いお洋服を着て歌う、というのはスウェーデンにはもちろんないし、たぶん他の国にもない、日本独自な表現ですから。もちろん母親が日本人ということで馴染みもあったんですけど、それ以上に、「カワイイものに惹かれて」っていう理由のほうが強いと思います。とにかく、私にとって日本は「カワイイものが溢れたカワイイ国」っていう、イメージで。

−−海外の女性アーティストなんかでも、日本にくるとまずキャラクターものを買ってまわるという話を聞きますよね。LiLiCoさんも、“ご当地キティちゃん”のストラップをコレクションしてると先日ブログで拝見しました。ああいうものはやっぱり海外にはあまり無いのでしょうか。
LiLiCo:ないですよ。とにかく私にとって日本は、カワイイものがいっぱいある国っていうイメージだったんです。日本にいた母方のおばあちゃんが、日本からおもちゃやビデオを送ってくれていたんですが、もう見るもの見るもの可愛くて。それでもう、子ども心に夢中になっちゃったんです。

−−女の子が18才で単身日本へというとそう簡単な話ではないとは思うのですが、ご家族の反対などはなかったんでしょうか?
LiLiCo:家族の反対・・・全然なかったですね(笑)。だってそもそも母親が、若い頃バックパッカーでスウェーデンを旅して父親と出会ったんです、その子どもにどうこうって言わないでしょ!唯一、スウェーデンの父方のおばあちゃんだけが反対されましたね。母からは、「すぐに帰ってくるんでしょ」と言われました。

−−行けば満足して、すぐ諦めてスウェーデンに帰ってくると思われてたんですね。
LiLiCo:私は、反対されたり、「私には無理」って言われると頑張る力が湧くんです。そんなこと言われると、「絶対帰らないからっ!」って言い張っちゃうタイプなんで(笑)。今までやってこれたのはその性格のおかげかもっていうくらい。

−−逆にモチベーションがあがっちゃう(笑)。実際日本に来てみていかがでしたか。カルチャーショックやイメージのギャップなどは。
LiLiCo:ありまくりでしたね(笑)。もう見るもの全部がカルチャーショックですよ!!私、日本に来て最初に住んだ場所が葛飾だったんですけど、なにからなにまでイメージと違って。実は正直そのへん、まだ馴染んでないかもしれないですね(笑)。

−−まず、どんなところに一番驚かれたんでしょう?
LiLiCo:なんだろう、ありすぎて(笑)。道がものすごく狭いところだとか、自動販売機ばっかりやたらにあるのだとか・・・。でも最初に驚いたのは、「家の壁が薄い」ってこと!ほら、竿竹屋さんとかが街を回ってくるでしょう?「さおやー、さおだけー」って。ああいう音が部屋の中にいてもびっくりするくらい大きな音で聞こえてくるのが、最初何事かと思いましたよね。何を言ってるのか言葉もわからないから、もう恐怖ですよ恐怖。

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−−駅や街角でも、日本はとにかくアナウンスが多くて音量も大きいので外国の方はなにか緊急事態なのかと思って驚かれるっていいますよね。
LiLiCo:そうなんですよ。こっちとしては何があったのかってホント怖いんですけど、まわりの人たちは平然と無視してるし(笑)。物音なんかにも気を遣いましたね。隣の家の音もまるまる聞こえてくるし、もちろんこっちも。部屋で普通に音楽を聴いたりするだけで怒られるし。おばあちゃんにはほんとによく怒られてました(笑)。夜中にシャワーするなとか、靴で上がるな、とか。

−−スウェーデンではありえないことばかりだったんですね
LiLiCo:ええ、もうすべてが。あとね、すごく驚いたのが、洗濯機が外にあること!「え、これ捨ててあるんじゃなくて使ってるの?!」って(笑)。アレ見た時は本当に信じられなかったですね。

−−それはわかる気がします(笑)。東京の小さいアパート文化に馴染みがない人にとっては、日本人でもあれは驚きますね。洗濯物って結構その人のプライバシーに関わる部分ですし。
LiLiCo:そうそう、日本の下町ははっきりいってプライバシーゼロなんだなって(笑)。洗濯機を外に置いちゃうっていう発想自体がもう。大体、スウェーデンでは家具やなんかは、部屋に最初から備え付けてあるものっていうのが常識だから。部屋を借りたら、そういうもの一切を自分で買って揃えないといけないっていうのにも驚きましたね。

−−そういった、様々なカルチャーショックや今までとのギャップに、ホームシックに襲われたりだとかは無かったんでしょうか?
LiLiCo:ずっとホームシックなんです。。もちろん来た当時と違って今では日本大好きですけど、それでもやっぱりスウェーデンが恋しい時はあります。でもね、帰るのはいつでもできるなって。

−−さっきの、スウェーデンのお母様の言葉がよぎったり(笑)。
LiLiCo:そうそう(笑)。できないよね、って言われるともう、何をー!!って(笑)。「ああやっぱり、やめて帰ってきちゃったんだ?」って思われることが、何より嫌だったんですよね。帰っちゃうのはいつでもできる、洗濯機が外にあっても、そんな日本だっていつか慣れる、って(笑)。


日本にいる日本人にはなかなか見えない「不思議の国ニッポン」。タフでパワフルなLiLiCoさんも、馴染むまでには時間がかかったというお話、いかがでしたでしょうか。次回は、そんなLiLiCoさんのホームシックを支えてくれた、バーについてのお話をお伺いします。お楽しみに!

取材場所:Bar 「GIA」


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