ヴォーカリスト・鈴木雅之さんのご来店も今回が四回目。最終回となる今回は、鈴木さんの、お酒との付き合い方。日頃から、ボンベイ・サファイアを愛飲していらっしゃるとのことで、鈴木さんプロデュースの「Martini Duet」を傾けながら、いろいろなお話をお伺いしました。

--鈴木さんはかねてより、ご自身のアルバムに“Martini”とおつけになっておられますが、このシリーズ・タイトルの由来をまずお聞きしたいのですが。
鈴木:自分のあだ名がね、昔から「マーチン」だったんだよね。で、そのマーチンに「I」を足したっていうのが、そもそもの始まりで。「I」は“自分”でもあるし、“愛”でもあって。鈴木雅之が歌うラブソングというカクテルで、どうぞ酔いしれてくださいっていう、そんなイメージで。
--そしてとうとう、現実にもカクテルを作ることになるわけですね。今回ご用意させていただいたのは、鈴木さんが先日リリースされたアルバム『Martini Duet』とのコラボレーションカクテル、「Martini Duet」です。何だか、こちらのほうがごちそうになっているような感じで恐縮ですが。
鈴木:これ、いいでしょう(笑)。
--お酒は、どのようなシチュエーションで飲まれることが多いですか?
鈴木:うーん、いろいろかな。デビューしたての若い頃は、やっぱり大勢の仲間とわいわい騒ぎながら飲むのが多かったよね。お酒ってやっぱり、仲間同士の連帯感とか、絆みたいなものを強めてくれるしね。そんな中、背伸びしてブランデーなんかにも手をだしてみたり、小洒落たカクテルを飲むのがステイタスだ!って誰かが言い出してこぞって飲んだり(笑)、その時その時で、いろんなお酒、いろんな飲み方をして、今はカクテルに落ち着いたって感じかな。このBAR RAGEに、明け方ふらっと現れたりして、一杯作ってもらったりしてますよ。ここのバーテンダーの北添くんとは付き合いも長いから、その時の体調とかね、きちんと察してくれたりして。時にはアルコールを黙って抜いてたり(笑)。
--鈴木さんにとって北添さんは「おかかえバーテンダー」のような存在なんですね。
鈴木:うん、贅沢だよねえ。レコーディングの時期になると、朝の4時とか5時とかまでスタジオにずっとこもりっきりになるとかしょっちゅう。煮詰まってきちゃうときもあるんだよ。そういうときは身体のほうもさ、何かフレッシュなものを欲しがってる。そんなスタジオワークの帰りにここへ来ると、何も言わずにちゃんとフルーツをベースにした新鮮なカクテルが出てきたり。考えてくれてるな、って嬉しくなっちゃうよね。
--この「Martini Duet」というカクテルも、ピーチを基本としたフルーツベースのマティーニですよね。
鈴木:そう。コラボレーションということで、今度出すアルバムをイメージしたカクテルをボンベイ・サファイアで作って欲しいんだ、って言って頼んだら、これが出来上がってきて。「何でこれピーチのカクテルなの?」って聞いたらさ、「だって菊池桃子さんが歌ってるじゃないですか」って(笑)。
--名前がそもそもの由来だったんですか!(笑)。
鈴木:そうなんだよ。「さすが、遊び心ってもんがわかってんなあ」って思ったね。
--クールでハードボイルド、「大人の粋」を感じさせる鈴木さんとボンベイ・サファイアのイメージもぴったりですが、菊池桃子さんをイメージした、このピーチっていうセレクトは本当にこのアルバムにぴったりだなと思いました。菊池桃子さんだけに限らず、鈴木さんとデュエットされる女性ヴォーカリストは、皆さんどこか可愛いらしさがあって、もちろん歌も、そういった「女性の可愛らしさ」が伝わってくる曲が多いんですよね。
鈴木:俺は昔から基本的に「可愛いもの好き」みたいなところがあるんだけど、男もね、「可愛い」ものには敏感でないと駄目だと思うんだよね。いくつになってもね、女性というのは可愛いものだし、男はいつだって女性に対して「可愛いね」って言ってあげられる器量でいたいなあって。このカクテルをね、桃ちゃんに出した時、ピーチは桃子の桃だって言ったら、驚いて、喜んでくれたのね。そういう、好きな人に対して何かサプライズを提供できたときっていうのは、やっぱり男として嬉しいし、「あ、可愛いな」って思うわけ。それを見たいがために頑張るっていうところもあるぐらい。歌にしても何にしても、そういう気持ちを忘れたくないなって思ってるんだよ。
--音楽でも自分に対してもそうだと今までお伺いしてきましたが、女性に対してでも、鈴木さんはいつも「楽しませたい」という気持ちに溢れてらっしゃるんですね。
鈴木:いつも言ってるんだけど、男は女性に対して「聞き上手」「褒め上手」「酔わせ上手」であれ、ってね。男たるもの、そうでなくちゃ。こちらのサイトを読んでいる男性の皆さんにも、このカクテルを飲みながら、ぜひ実践していただきたいなと(笑)。
最後のメッセージは女性にとっても嬉しいひとことですね。「LOVE」を大事にされている鈴木さんならではの、素敵なお話でした。四回にわたってお送りしました、鈴木雅之さんのWHO’S AT BARいかがでしたでしょうか。次回のお客様のご来店もお楽しみに!