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ミュージシャン カヒミ・カリィさん vol.2
カヒミ・カリィ、変幻自在なその音楽

May 28, 2008

ミュージシャンのカヒミ・カリィさん、2回目のご来店です。今回は、音楽についてのお話。衝撃的ともいえるデビューから、現在に至るまで、様々なアーティスト、ミュージシャンと常に最上質の音楽を生み出してきたカヒミさんに、ご自身の音楽について語っていただきました。

--昨年はライブを中心に活動されていたカヒミさんですが、今現在は、ファン待望のニューアルバムを準備中と伺いましたが。
カヒミ:はい。今年はライブのほうはお休みさせていただいて、ずっと、アルバム制作のために費やしていて。近々レコーディングに入ります。

--新作は、いつ頃のリリース予定なのですか?
カヒミ:そうですね…来年の頭か、春くらいにはと思っています。

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--今からレコーディングに入って、発表は来年の春…。ファンにとってはもうしばらく我慢の時、ですね。
カヒミ:あっという間ですよ!でも、アルバムを出すのは5年に一度なんていうアーティストも沢山いるので、私はまぁ早い方じゃないかなと思うんです。

--確かに。曲作りなどは、このときと決めて集中的に取り組まれるんですか?それとも日常的に、思い浮かぶものを少しずつ形にしていくという感じなんでしょうか。
カヒミ:集中して、その時と決めて作るほうが多いですね。一度入りこんで、その勢いで、どんどん行ってしまうというか。そういうときは、眠らなくても全然平気だったり。他のすべてのことはストップしてしまうんです。その間の記憶すら曖昧というか。ふと我に返ると、「あれ、なんでコレがこんなとこに置いてあるんだろう?」とかって。たぶん自分で動かしたんでしょうけど、覚えてないんです(笑)。


--何となく、日々きっちりと規則正しく生活してらっしゃるイメージを勝手に抱いていたんですが意外でした。
カヒミ:むしろ不規則なほうですね。ああ、だから逆に言えば、そうなってしまったときの為に、日頃はきちんとお掃除とか食事とか、規則正しくしようと心掛けているというのはあるかもしれないです(笑)。

--では、現在はレコーディング直前ということで、まさにそうした曲作りの時期かと思うんですが。そうした時期はアーティストの方はナーヴァスになったりするものではないんですか?こうしたインタビューなどご迷惑にならないのでしょうか。
カヒミ:あ、それはまったく大丈夫です。レコーディング前だからといって特別、神経質になったりとかはないですね。わりと、いつもの感じでそのままな方だと思います。

--それを聞いて安心しました。
カヒミ:以前は今とスタジオの設備が違うので、もっと事前にカチッと作り込んで準備万端でスタジオに入るという状態だったかもしれないですね。それはナーヴァスになるということとはちょっと違いますが。

--それは経験にともなって、気持ちや創作スケジュールに余裕が持てるようになったということでしょうか?
カヒミ:いえ、単純に環境の変化ですよね。録音機材などがデジタル化した事で、昔と比べてレコーディングにかかる時間というのが凄く短縮されたんです。昔は長引けばそれだけスタジオ代もかかってしまうし、参加してくださるミュージシャンの方達のスケジュールもあるし、時間にはシビアにならざるをえなかったんですけれど。昔なら物凄く手間暇がかかったような作業も、プロツールスなどを使うとスタジオ以外の場所も使えるし、早く仕上がる様になったんです。

--テクノロジーの進化は、音楽の現場にも劇的な変化をもたらしてるんですね。
カヒミ:あとは、自分の音楽が昔と今では違うので…。やっぱりポップスは “作り込む”音楽だから。

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--ああ、なるほど。確かに最近のカヒミさんは、ジャズのような即興的な音楽の方向へシフトされてますよね。
カヒミ:その場で自由に音を出してみて、そこで生まれたアイデアやイメージを膨らませて作り上げていくという形が多いですね。

--技術の進歩によって、むしろ現場はアナログな、人間味みたいなものを重視する方向へ回帰しているというのが面白いですね!
カヒミ:本当にそうですね。新しく何かを作るという作業は、自分にとっても手探りだけれど、緊張や不安より、わくわくする気持ちのほうが強いんです。緊張することがあるとすれば、たとえば子どもの頃から憧れていたミュージシャンの方達と一緒にお仕事できるとなって、初めてお会いする場面とか…そのくらいかしら。

--でも、ひとたび音楽に向かえば、そういった緊張も…。
カヒミ:不思議と消えてしまいますね。最初だけなんです、あとはもう作ることだけに集中してしまうので。

--そういった音楽性や、アプローチの変化というのは、何かきっかけがあったりするものですか?それとも気付けばいつの間にか、という感じなんでしょうか。
カヒミ:きっかけは特にないですね、自然に…。でも、そうやって変わっていくのは普通のことというか、誰でも変わらないでいることのほうが難しいんじゃないかしら。高校生の頃は自分の周りの事ばかり考えていたけど、ある程度大人になればもっと広く、大きな物事へと関心が移っていくとか、誰にもごく当たり前にあるでしょう?十代の頃のお気に入りの洋服を、今も同じ趣味で着ているかといったら分からない、っていうのと一緒ですよね(笑)。

--すごくわかりやすいたとえです。でも、カヒミさんなら十代の頃の洋服でも今でも十分着こなせそうですよね、デビューの頃から今もお綺麗で、スタイルも変わらず。
カヒミ:え、見た目のこと?いやいやいやいや、そんなことはないですよ(笑)。


次回は、いつの時代も凛として輝き続ける、カヒミ・カリィさんのライフスタイルに迫ります。


取材場所:「L'edge D'or」(レジドア)


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