ファッションデザイナー信國太志さん。4回目のご来店となります。最終回となる今回は、お酒の話を中心に、今後の夢についても語っていただきます。
--お酒はよく飲みますか?
信國:今は毎日飲んだりはしないですね。ヨガをはじめる前は、酒はもう浴びるほど飲んで、死ぬほど肉を食べて、朝方寝てっていう人生でしたけど(笑)。
--お酒の飲み方も変わるんですね。
信國:でも、無駄な飲み方をしなくなって、お酒の味には敏感になりました。お酒を純粋に楽しめるようになりましたね。

--何を飲むことが多いですか?
信國:九州出身なので、やっぱり焼酎は飲みます。芋焼酎でもオーガニックのものは、味が違いますね。ジンも飲みます。ボンベイ・サファイアは、植物というかハーブの香りがいいですよね。ジンでもウォッカでも、ハーブが効いたものは好きです。カクテルだと、モヒートも好きですし。
--カクテルも飲まれるんですね。
信國:若いころは、あまり味を楽しまずにお酒を飲んでましたけど、今なら、たとえばボンベイ・サファイアでも、いろんなレシピのカクテルを味わってみたいですね。イギリスの正統派カクテルとか、有機栽培の果物で作ったカクテルとか。
--バーに行くことはありますか?
信國:福岡の実家に帰ってあらためて驚くのが、バーで飲む習慣が当たり前のようにあることです。東京より根強いんですよ。若い人がやっているバーもたくさんあって、しっかりと美味しいお酒を出しています。
--バー文化が盛んとは、うらやましい街ですね。それでは、仕事以外のことも含めて、今後チャレンジしたい夢などがあれば教えてください。
信國:ギジェルモ・アリアガという『バベル』や『21セント』を書いた映画脚本家がいるんですけど、彼の脚本が好きで、そういうのを書いてみたいなという気持ちはありますね。

--映画の脚本とは、また意外ですね。それは今の仕事とリンクする部分もあるのでしょうか?
信國:仕事というより、僕のライフスタイルとすごくリンクしています。実は仏教をいろいろ勉強しているんですけど、そういうスピリチュアルなことを表現しようとすると、どうしても薀蓄(うんちく)になったり、野暮ったくなるという思いがずっとあったんです。
--その映画は、薀蓄的ではなく、かつ信國さんが思う仏教的な要素があったんですね?
信國:そうなんです。思い上がった意味ではなく、僕は周りの人に対して「苦しんでいるな」と感じることがあります。だけど、「こうすれば楽になるのでは?」という僕の考えをそのまま伝えると、説教になってしまう。もっと別の表現を模索していたときに彼の映画を観て、ヒントを見つけたんです。それで映画の脚本とか、小説でもいいんですけど、何か絵が浮かぶようなもので表現できたらなと思っています。
4回にわたってご来店くださった信國太志さん。ファッション、サーフィン、ヨガ、量子物理学、映画脚本――。
話題はこんなにも幅広いのに、一貫して信國さんの高い精神性が感じられます。バーでお酒を味わいながら、じっくりと続きを聞きたい、そんな話ばかりでした。