2005年の綺羅星のような登場もまだ記憶に新しいが、世界に誇るラグジュアリーホテルとして、東京を象徴するランドマークとして、すっかり定着した感のあるマンダリン・オリエンタル 東京。その37階にあるマンダリンバーも、バーを愛し、酒の真の味わい方を知る人々にとって、真っ先にその名が上がる店のひとつとなっている。

以前もご紹介したとおり、近隣のビジネスマンのみならず、外国人ゲストや女性客にも相変わらずの人気を博すマンダリンバー。女性だけで組まれたスタッフが作る繊細で芸術的ともいえるオリジナルカクテルや、女性ならではのもてなしの心にあふれた細やかなサービスは、もちろんこのバーの最大の美点であるが、マンダリンバーの魅力はそれだけではない。
「森と水」を基本テーマにし、客の癒しとくつろぎを最重視した落ち着いた色合いでまとめられたホテル全体のインテリアデザイン。しかしここマンダリンバーでは、よく目をこらしてみると、そのインテリアは実にバリエーションに富んでユニークだ。ゴシックで重厚感溢れるソファの一角があると思えば、近未来的なデザインのスタンディングテーブルが壁に取り付けられていたりする。洗練されたいたずらっぽい遊び心に満ちていて、なおかつ絶妙な統一感を醸し出す。最高の酒とサービスを味わいつつ、この見事なデザインワークを眺めるというのは、このバーならではの楽しみだと言えるだろう。
また都心に屹立するホテルの37階というその場所柄、その景観は言うまでもなく素晴らしい。しかも、マンダリンバーは両サイドがガラス張りとなっていて、“反対側”に広がる景色も存分に味わうことができる贅沢な設計となっている。マンダリンバーは昼11時30分から営業しているので、夜景だけでなく昼間の景観も楽しめるとあって、ショッピングの帰りや待ち合わせに女性が気軽に立ち寄れるスポットとしても大いに活用されているそうだ。
モダンフレンチの「シグネチャー」、本格広東料理の「センス」といったミシュランの星を冠するレストランが、同じフロアにシームレスで配置されているのも魅力的である。マンダリンバーはそれらのレストランのウェイティングバーにもなり、あるいは食事を堪能したあとのくつろぎの一杯も用意してくれる場所にもなるのだ。
フロアのあらゆるエリアが、フレキシブルにどんなシーンにも対応する。自分だけの楽しみを備えたスペースになる。それがもたらす他のバーでは得難い、自由さとリラックス。マンダリンバーが多くの人を惹きつけてやまない理由はここにもある。
●BAR DATA:
マンダリン バー
東京都中央区日本橋室町2-1-1 マンダリン オリエンタル 東京37F
OPEN 11:30 /CLOSE 24:00