今回ご紹介するのは、青山・外苑西通りにあるフレンチレストラン「L'edge D'or(レジドア)」。ベルコモンズからキラー通りを進み、少し行ったレンガ造りのビルの二階、以前はアパレルのショールームショップがあった場所が昨年夏、ビストロとしてリニューアルした。
オープン以来、瞬く間に青山界隈のシビアな客層を魅了し、口コミだけで、知る人ぞ知る名店の仲間入りを果たした「L'edge D'or」だが、それもそのはず、この店で腕をふるうのは、代々木上原の人気店「Le Cabaret」の元シェフ・紫藤喜則氏。気をつけていなければ見落としてしまいそうな店の入り口、その驚くほど控えめな佇まいとは裏腹に、夜遅くまで店内は賑わいを見せる。
ヨーロピアンな鉄の格子門を開くと、品の良いアンティークでとりまとめられたインテリアと、大理石のバーカウンター。パリの小粋なレストランを彷彿とさせる店内のそこかしこには、さりげなくグリーンがあしらわれ、目にも心にも優しい潤いが満ちてくるようだ。都会の喧噪から一転して、落ち着いて穏やかな空間がそこに広がっている。
「パリの片田舎にある、気さくに仲間同士が集うような、でも東京のスタイリッシュさも残している、そんな場所を目指しました。グループで和気藹々と楽しんでくださるお客様もいれば、夜遅くふらっと現れてエスプレッソを一杯だけ、なんていうお客様もいらっしゃいます。女性同士のお客様も多いですね」とは、嶺井純也店長の談。それぞれのライフスタイルや、その日の気分に自由に合わせてくれる、そんな懐の深さがある店である。
基本はフレンチレストランということで、料理には並々ならぬこだわりがある。パンやジャムに至るまですべてシェフの手によってこの店で作られており、新鮮で質の良い材料を選り抜いて作られるア・ラ・カルトは、どれもシェフの心遣いが行き届いてリピーターでも何を選ぶか迷うほど。男性でも満足のいくボリュームと東京の一等地とは思えないリーズナブルな価格設定も大いに魅力だ。セラーには潤沢な数・種類を取りそろえたワインが並び、ワイン好きにはたまらないラインナップとなっている。

もちろん、カクテルのオーダーにも心強く対応してくれる。特にこの店オリジナルのカクテルなどはないとのことだが、ボンベイ・サファイヤの味わいを活かしたマティーニやシンガポールスリングなど、シンプルなジンベースのカクテルが人気だそうだ。「お客様の好みが一番大事」と語る嶺井店長自ら作るカクテルなだけに、好みやイメージを伝えれば、細やかなアレンジも加えてくれる。
とにかく、どんな場面であれゲストの要求にフレキシブルに応えてくれるのが「L'edge D'or」であり、訪れた誰もがこの店を、第二の我が家のようにこよなく愛するようになる理由なのだ。
ゆっくりディナーを味わいたいなら、夕方6時の開店を待って店に予約の電話を入れるのが確実とのこと。カクテルのオーダーはオールタイムOK、まずは気軽に足を運んでみて欲しい。
● BAR DATA
「L'edge D'or」(レジドア)
東京都渋谷区神宮前3−1−28 第二真砂ビル2F
OPEN 18:00/CLOSE 27:00(ディナータイムLO 23:00/バータイムLO 26:00)
日曜休(翌月曜が祝日の場合は営業、翌月曜休み)