青山の街を見下ろす絶好のシチュエーションで、グリル(レストラン)とバーをブリッジで結ぶ大胆なデザインを持つ「TWO ROOMS GRILL | BAR」。
英語に「haven」(ヘイヴン=「安息の地、避難所」)という言葉がある。うっかり「heaven」(ヘヴン=「天国、極楽」)と読み違えてしまう人もいるが、六本木のBar HYGGEを語るうえでは、そのどちらもが言い得て妙であるから面白い。実際、ここは六本木の喧噪からひとときの間、身を隠しおおせるための「避難所」であり、また心和ませる雰囲気のもと、心ゆくまで美酒に酔いしれることのできる、地上7階の「極楽」でもあるのだ。
2005年の綺羅星のような登場もまだ記憶に新しいが、世界に誇るラグジュアリーホテルとして、東京を象徴するランドマークとして、すっかり定着した感のあるマンダリン・オリエンタル 東京。その37階にあるマンダリンバーも、バーを愛し、酒の真の味わい方を知る人々にとって、真っ先にその名が上がる店のひとつとなっている。
中目黒駅から徒歩6分。山手通りに面した入り口から地下へと続く階段を下りると、外の喧騒とはかけ離れた穏やかな空間がひろがる。洗練されたインテリアと、静かに流れる、気の利いたBGM。そこにあるすべてが、実に適切で心地よい。バーそのものが過剰に自己主張することなく、押しつけがましくない。初めて訪れる客でも、すっと溶け込んでいける親しみやすさが、この店にはある。