「バーへ行ったら、まずジン・トニックを飲め」。バーテンダーの世界には、そんな教えがあるという。どんなジン・トニックを出すかで、その店の格と傾向がわかる。シンプルな味わいのなかにすべてが集約された、名刺代わりの一杯というわけだ。それほど、世界で最もポピュラーなこのカクテルは、奥が深い。
とりわけ「ボンベイ・サファイア トニック」が人気が高い理由は、やはりボンベイ・サファイアとトニックウォーターとの相性。サファイア独自の10種のボタニカルのうち、オリスとアンジェリカは、トニック・ウォーターに含まれるキニーネの苦みだけをうまく和らげ、香りをさらに引き立てる。またジン・トニックには不可欠なライム。柑橘系の果実とボンベイ・サファイアがしっくりと調和することは、もはや言うまでもないだろう。
シンプルなレシピなので、家で楽しむのにも適している。美味しく作るためのコツを、麻布十番のBAR「GIA」のバーテンダー・高橋秀人氏に伺ってみた。
「まず、“よく冷やすこと”ですね。うちでは、ボンベイ・サファイアも冷凍庫に入れておいたものを使っています。ジンはアルコール度数が高いので凍ったりはしませんから、作る際に取り出せばすぐに使えます。もちろんグラスも冷やして、氷もたっぷり使うといいでしょう。そうすることで、炭酸の泡立ちが抑えられるし、氷が溶けて味が薄くなることも避けられる。長く美味しく楽しめます」。
また、GIAではライムをスライスではなく、ダイナミックに1/2カットのものを使っている。「スライスより大きくカットしたもののほうが果肉の美味しさが活きますし、皮の渋みも出ないんです。ぜひ試してみてください」
このカクテルが飲めるお店:Bar 「GIA」
バーテンダー:「GIA」高橋秀人氏
<レシピ>
ボンベイ・サファイア45ml、トニック・ウォーター適量、ライム1/2個
<作り方>
冷やしたグラスの底にカットしたライムを入れ、氷をいれる。ボンベイ・サファイアとトニック・ウォーターを注ぎ、丁寧に数回ステアする。