平茶わん ちょっと浅くて広い形が、何よりも印象的なめし茶わんである。磁器の清楚な瑞々しさ。古代メソポタミア由来の彩釉を取り入れたという素敵な模様が、器の内側にもあしらわれている。煮物やデザートにも似合うのだろうが、やはりご飯を食べてみたい。暖房設備が整ってご飯が冷める心配がない現代、茶わんはもっと浅くてもいいのではないかという考えが、この新しい茶わんを作った。発表は1989年。持ちやすさと食べやすさは、今でも充分に新鮮だ。絵柄は200種類以上もあるので、選ぶ楽しさも尽きない。
第8話 ジンを何で割るか。香りの足し算が生む、未知のフレーバー カクテルブックを紐解けばよくわかることだが、ジンはカクテルベースに使用されるお酒の王様である。ジンを何で割るかという問題が、カクテルの歴史を作ってきたと言っても過言ではないだろう。
バタフライスツール ふたつの合板を組み合わせるだけで、充分な強度を持った椅子になるという驚き。蝶が羽ばたくような軽やかなフォルムに、色褪せない詩情がある。合板の木目と、滑らかなカーブも美しい。「バタフライスツール」は、日本モダニズムデザインの記念碑的作品だ。
ボンベイ・サファイア デザイナーグラス コンペティションでは、デザイナーの卵から生み出される自由な発想と斬新なアイデアによるグラスデザインが私達に驚きと感動を与えてきた。そんな彼らの作品をジャッジしてきたのは、第1回より審査員として参加している佐藤卓さんと吉岡徳仁さんのお二人。審査するだけでなく、時には学生たちと一緒にガラス工房へ赴きアドバイスをするなど、真摯な姿勢で学生たちの作品と接している。そんな二人はいったいどのような発想でデザインするのか? 今回は、トップデザイナーの二人が作り出したグラスと、さらには世界でも名を馳せる海外のクリエイターが生み出したグラスを紹介したい。