いわゆる期間限定のコンセプト・バーではない。ボンベイ・サファイアというジンの奥深さに心底リスペクトを捧げるBAR RAGEが、その魅力を無限大まで引きだそうと試みる、「SAPPHIRE by RAGE」は、そんな新たな表現の場であるといえよう。
銀座という場所のイメージからは少々意外な、シックでカジュアルな店構え。イングリッシュパブを思わせる雰囲気に、気軽に足を踏み入れた後、まずは、目をひくのは、さりげなくあしらわれたサファイアをテーマにした心憎いディスプレイだ。
その一部を紹介しよう。
ボンベイ・サファイアといえば、ブルーのボトル。
その象徴を敢えて砕いて作られた壁面のディスプレイには従来のイメージを超えて新たな魅力を打ち出していこうという店の心意気と、たとえ形を変えても、決して失われることのないサファイア・ブルーの美しさが見事に表現されている。
バーで使われる小物類にも、さりげなくサファイア・ブルーがあしらわれている。色鮮やかな旬のフルーツの色合いとあわせてウッディにまとめられた落ち着いた店内に粋に映える。
カウンターの奥にずらりと並んだ、
ボンベイ・サファイアオリジナルグラス。
世界のトップ・デザイナー達がデザインした歴代のグラスコレクションは、あたかも博物館のような趣で、カクテルを傾ける間にも、目を楽しませてくれる。
さらに「SAPPHIRE by RAGE」を紹介するときに忘れてはならないのは、12種類も用意された堂々たるマティーニ・リストだ。「マティーニに始まりマティーニで終わる」とまでいわしめる王者のカクテル、マティーニ。19世紀中頃まで遡るというその起源から、現代のレシピに至るまでの歴史の変遷が実際に味わえるバーなど、日本のみならず世界を見渡してもそう無いのではないだろうか。

そして、BAR RAGEといえばフルーツをふんだんに使ったカクテルが有名だが、この「SAPPHIRE by RAGE」でも、フルーツが惜しみなく使われたオリジナル・カクテルが数多く用意されている。
その上、ジンベースではないカクテルまでも、ボンベイ・サファイアをフィーチャーし、新たにリメイクするといった面白い試みが楽しめるのも、この店ならではだ。
本来、ラムやウィスキーをベースにする王道のカクテルたちを、サファイアで作るとどうなるか。もちろん、ただ置き換えただけでは成立しないその風合いを、サファイアの持つ独特の味わいを活かしながら、この店のためだけに試行錯誤を重ね再構築していった、その先に見えるまったく新しいカクテルの地平。
伝統を重んじつつも、最先端のスタイルを求め続ける、まさしくボンベイ・サファイアのポリシーにも準じた、この店の真骨頂がここにある。
フードも充実し、ランチやディナーにも十分に対応できる店としても機能しているというこの「SAPPHIRE by R∀GE」。

とりわけ人気なのは、大ぶりのエビのソテー『サファイア・シュリンプ』。料理にサファイアを使うというアイデアもこの店ならではだが、目の前で華やかに行われるフランベによって、あの独特の香りも堪能でき、視覚・嗅覚・味覚を刺激する、格別の一品となっている。
既に欠かすことのできない銀座の新しい顔として、ぜひ行きつけの一店に加えて欲しい。
SAPPHIRE by RAGE
■営業時間:11:00~midnight 年中無休
■住所:東京都中央区銀座2丁目3-18 銀座高考ビル1F
Tel:03-5579-9317