カクテルをデザインする上で、グラスは非常に大きな存在である。
「ボンベイ・サファイア デザイナーグラス コンペティション2008」のグランプリ発表を間近に控え、今回は「グラス」へのこだわりにスポットをあててみる。
今回お話を伺ったのは、以前、Experience Sapphireにてご紹介させていただいた、東京都渋谷区にある “Bar石の華”のオーナーバーテンダー、石垣氏。
200脚ものグラスを常備する“Bar石の華”では、スガハラ、キムラ、リーデル、バカラ、ロブマイヤーなど、個性豊かな様々なメーカーのグラスを使用している。
「グラスとは、季節や気分によって使い分けることができる『洋服』のようなもの」だと言う石垣氏。このため、“Bar石の華”では、その時々の味わい方によってグラスを選んでいるという。例えば、辛口のものには、辛さを引き立てるシャープなデザインのグラス。カクテルを飲むゲストのために、味はもちろんビジュアルにもこだわっていることが感じ取れる。
逆に、グラスにこだわりを抱いたゲストが、Myグラスを持参することもあるそうだ。
「ご自分でグラス教室に通ってつくったMyグラスをお持ちになられたことがありますよ」(石垣氏 談)
世界にひとつしかないMyグラスに注がれるカクテルの味は、格別だろう。

最近では、日本人ならではの感性でつくられるグラスや、口当たりの良いグラスをつくるメーカーが増えているように感じているという石垣氏。
今後は、より洗練されたデザインのグラスが増えることを期待しているとのこと。
精魂込めてつくっているグラス職人がいて、初めて、グラスにお酒を注ぐことができる。それと同じように、グラスとカクテルは、お互いに影響しあう関係なのだ。

バーにおける「グラス」でも、同じ事が言えよう。バーの空間をひとつの絵画やパズルに見立てて考えると、これがなくては完成しない、無くてはならない存在。グラスとは、バーにとってもカクテルにとっても、必要不可欠な1ピースなのだ。
目前に迫る「ボンベイ・サファイア デザイナーグラス コンペティション2008」。最終選考に残った5作品を眺めながら、その器を満たすカクテルはどんなのものなのか?バーテンダーの視点からグラスを眺めてみるのもまた一興であろう。
●BAR DATA:
Bar 石の華
東京都渋谷区渋谷3-6-2 第2矢木ビルB-1F
OPEN 18:00 /CLOSE 26:00
TEL 03-5485-8405
http://ishinohana.com/