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ガラスが液体であることを知る瞬間~Designer
Glass Competition 制作ミーティング~

January 9, 2008

若き学生デザイナーの育成を目的として、ボンベイ・サファイアが毎年行っているイベント「デザイナーグラス コンペティション」。デザイナーを志す学生たちにとって、夢を叶えるための第一歩とも言えるイベントのひとつである。

その2008年日本大会において、第1次審査を経てファイナリストとなった5名の作品が、平面のデザインから、実体としてこの世に生まれ落ちようとしている。

これから、来春へと時間をかけてグラスの実際の制作が行われ、5月、GW明けに第2次審査を終えたのち、日本大会グランプリが発表される。ここで、グランプリに選ばれた者だけに、ロンドンで開催される世界大会(ロンドン・デザイン・フェスティバル期間中開催)に出場する資格が与えられるのだ。まさに狭き門。

その門を潜るグラスに仕上げるべく、11月初旬、ファイナリストたちは制作ヒアリングミーティングに参加した。それぞれのデザインを実物にする制作サポートを担うガラス職人と、イメージをすり合わせるための大切な打ち合わせである。

今回は、全三回という少ないミーティングの第一回ということで、彼らの今の心境を聞いてみた。

Tutumu

◆愛知淑徳大学大学院 現代社会専攻 2年
大池史門さん
「頭の中で考えていた2Dが3Dとして手におさまってくることにとても興味があります。不安もありますが、それよりも話し合いを通じてできあがっていくことが楽しみです。」



Pierce

◆京都市立芸術大学 プロダクトデザイン専攻 3年
鈴木彩加さん
「ガラスという素材の特徴などの問題や、実用性などに対して不安は多くありますが、このイベントに参加できて、ただただ嬉しいというのが素直な思いです。自分が一番欲しいと考えていたデザインですので、早く見てみたいです。」






MASU

◆愛知教育大学 造形文化コース 3年
望月未来さん
「ただ、嬉しいです。自分の作品を早く見てみたいとずっと思っています。」




KOTO


◆京都工芸繊維大学院 デザイン科学専攻 1年
西村加奈さん
「パソコンの中だけで完結する作品が多かったので、今回の実制作は大変楽しみです。自分の想像よりもよいものができたらと思います。」


amorous trace

◆工学院大学 建築学専攻 修士2年
庭本卓実さん
「アイデアと具現化との間にギャップがあるのではと不安に思いますが、職人さんとよく話し合いながら、よいものにしていきたいです。」



彼らのコメントからは、期待と不安の狭間にいながらも、真剣に作品と向き合おうという姿勢が感じられる。

また今回、彼らとともにデザインを形にするのは、菅原工芸硝子株式会社の菅原裕輔さん。

菅原さんは、第3回 デザイナーグラス コンペティションから毎年、学生たちのデザインを実物のものとして起こすグラス制作に協力されている。それは、マティーニを美しく、そして美味しく楽しむための最高の「ガラスの器」をつくり出す作業にとても興味を感じているからだ。もちろん、新しい形をつくりだすという作業は容易ではない。しかし、それさえもやみつきになるほどの楽しさがあるという。

よい作品をつくるには、ガラスという不思議な液体の特性を理解した上で、自分の表現したいこととガラスをどう融合させるかが肝になる。「何度も試作を重ねてできあがった作品を目にした時の、学生たちの満足のいった表情、そしてホッとした表情を見ると、とくに『やっていて良かった』と思う」と、菅原さんはこのイベントに参加することに意義を感じている。

また、学生たちにとっても、デザイナーグラス コンペティションのようなイベントに参加できることは、とても意義があることだ。試行錯誤を繰り返し、自分の描いたものをつくり出すこと。そして、つくりあげた作品に対して、日本を代表するデザイナーからの評価が受けられるという経験も、デザインの道を志す者として、非常に価値のあることと言えよう。

引き続き、デザイナーグラス コンペティション 日本大会の行方を随時お伝えしていく。彼らの描いた平面のデザインがどのように仕上げられ、どのように世界で評価されていくのか、楽しみである。

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