一日の疲れを癒すために…、特別な時間を楽しむために…――さまざまな人が、さまざまな理由をもって訪れるバー。そんなバーの起源をご存じだろうか。
いつ生まれて、どのように広まっていったのか。実に多くの説が存在するが、バーという言葉の「語源」は、200年ほど前、西部開拓時代(フロンティア時代)のアメリカで生まれたといわれている。当事の酒場は、バーではなく「サルーン」という、簡易居酒屋だった。
サルーンは今でいう「サロン」、談話室といった意味合いの、ビールなどを樽から直接汲み取るスタイルで経営されていた。
このサルーンでは、ビールやウイスキーが入っている横木が、樽と客の間を仕切る形になっていた。この横木が横板に形を変え、やがて客とバーテンダーが対面するカウンターが、バーのスタイルに定着したと考えられている。バーテンダーと客がカウンター越しに1対1となり、好きなドリンクを注文できるという今日では当たり前の「バー」の姿である。
20世紀になると、このバースタイルがヨーロッパに広まった。歴史的背景を見ると、第一次世界大戦やアメリカの禁酒法による影響で、北アメリカからヨーロッパに人が流れていた。ヨーロッパでアメリカンバースタイルを知った人たちが、イギリスやフランス、世界へとそのスタイルを広めていったと考えられる。
日本では、1860年に港に近い横浜・山下町にある「横浜ホテル」にできたプールバーが一番はじめのバーといわれている。1859年の横浜港開港以来、各国の商人が訪れ賑わっていたことが、ホテルやバーが増えていった背景だ。
この時代、横浜で誕生したカクテルは、「バンブー」「ミリオンダラー」など、いくつも存在するが、その中でも世界的に代表的なカクテルとして、「ヨコハマ」がある。
ドライ・ジンとウォッカをブレンドするという斬新なカクテルを味わいながら、
バーの存在について思い思いに浸ってみてはいかがだろうか。